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タバコ被害と向き合う その1

昨日、久しぶりに会った友達と、
素敵なアンティークカフェに行きました。
そのお店で彼女と過ごす時間にウキウキして行ったのですが、
入り口に入った瞬間、ムッとタバコの臭いがして、
瞬間、体が引き返しました。
でも、そのお店でお茶することを彼女もとても楽しみにしていたし、
せっかく来たんだし……と思って、お店に入りました。

小1時間、楽しくおしゃべりをして、店を出たあと、彼女に打ち明けました。

 「お店に入ってすぐ、すごくタバコ臭かったね~」

 「えっ! 私、全然感じなかったよ?」

愕然としました。

その友達は非喫煙者で、タバコの臭いは好きではありません。
なのに、彼女はその店のタバコの臭いがまったく気にならなかった。

私は、頭痛がするほど、タバコ臭さに包まれていたというのに。

私は、3年半前から、タバコの臭いに敏感になりました。
どんな広い場所でも、たった一人が吸っていれば、
瞬時にその臭いで具合が悪くなります。
他の誰もが「何も臭わないよ?」と言っているのに。

それでも、私は、皆も臭いを感じているはずだと思っていました。
感じていても、具合が悪くならないから気にならないのだろうと、思っていました。

でも、信頼する彼女の「全然感じなかったよ」という一言で、
はっきりと、自覚しました。

皆は、本当に臭いを感じていないんだ。
ああ、私が、タバコの臭いに、異常に敏感なんだ。

タバコの煙や臭いで、具合が悪くなるようになった原因は、
この9月まで勤めていた会社の環境にあったと思っています。
私を含めて3人のスタッフで切り盛りしていた小さな会社でしたが、
他の2人はヘビースモーカーで、絶えずタバコを吸っていました。
換気扇はなく、窓を開けても風のない日は空気がこもる部屋でした。
エアコンをつける季節になると、部屋が煙で白く霞むほどでした。

これほどタバコの煙が充満する環境に身を置くのは、
人生で初めてでした。

当初、私自身も1日に1~2本程度、タバコを吸っていましたが、
入社してすぐに、なんとなく、タバコを吸わなくなりました。
同時に、社内のタバコの煙と臭いに嫌悪感を抱くようになりました。

半年後、初めて会社で吐きました。
その頃には、出社すると同時に頭痛が始まり、
市販の頭痛薬はまったく効かなくなりました。

帰宅して、すぐに脱いだ服を洗濯機に叩き込み、
お風呂に入って真っ先に髪を洗う習慣がつきました。
洗濯できない上着やカバンには、念入りにファブリーズを使い、
外に干して乾かさないと、タバコ臭くて身につけられないようになりました。
そのうち、ファブリーズの臭いでも具合が悪くなるようになりました。

同居している恋人は、タバコをやめてくれました。

完全分煙化されていない場所での飲食は避け、
歩きタバコをしている人がいたら道を変え、
タバコ臭い人たちで混雑する場所ではハンカチで口元を覆い、
なんとか生活を続けていました。
タバコに触れるのは、会社だけになりました。

ある日、社長に、社内を禁煙にしてもらえないか、頼んでみました。

 「何十年も煙草を吸いながら仕事してるんだ。
 お前一人のために、今さら禁煙になんかできるか!!」

と、怒鳴られました。
なら、せめて空気清浄機を買って欲しいと頼むと、

 「煙草を吸うたびに機械が動くんだろ?
 そんな中で煙草を吸えっていうのか!
 うちはお客さんのほとんども煙草を吸うんだ。
 その人たち全員に、同じ思いをさせるのか!?」

と、怒鳴られました。

こうして私は、休むのは断じて許されない職場環境の中、
去る9月に退社するまでの3年半、毎日毎日、
頭痛と吐き気、めまいを我慢し続けながら仕事をしてきました。

空いた時間に行ける手近な病院に通いましたが、
頭痛薬や胃腸薬、精神安定剤を処方する対処療法しかしてくれず、
根本的な治療は望めませんでした。
でも、積極的に病院を探す気力も沸きませんでした。

今、その会社を辞めて1ヶ月経ちます。
体調は、劇的に回復しました。
もう、頭痛もしません。
薬もいらないし、なんて幸せなんだろうと、涙が出ます。

どう考えても、頭痛や吐き気の原因は、タバコです。
そして、タバコの臭いと煙に敏感になったのは、
先の会社に入ってからです。

だから私は、この症状は、
大量の副流煙による、急激な受動喫煙が原因だと思ってます。
先の会社の環境のせいだと、断言したいぐらいです。

でも、社長には、

 「お前もタバコを吸ってたくせに」

と言い捨てられました。

タバコを吸い始めたのは、18歳の夏です。
きっかけは、友達が吸っている姿が、カッコよかったから。
それから22歳頃まで、2日で1箱吸っていました。
それ以降は、自然と1日1~2本になり、
まったく吸わない日が続くこともありました。
惰性で吸っていたようなところもあり、
吸わなくても別に平気だったので、
いつしか、飲み会の席でたまにもらいタバコをする程度になりました。
タバコの煙で部屋が霞むような場所にいたこともありません。
他人が吸うタバコを嫌悪することも、ありませんでした。

ごくノーマルな、喫煙環境でした。

さて、ここで問題です。

タバコによる体の不調は、
「化学物質過敏症」という病気の、ごく初期段階にあてはまるようです。
これは、過去に自身でタバコを吸っていたことが原因なのでしょうか?
それとも、受動喫煙による被害なのでしょうか?

……そもそも、本当にタバコが原因なのでしょうか?
化学物質過敏症かもしれない、ということも、推測でしかありません。

この答えを、専門の医療機関ではっきりさせることについて、
ずっと躊躇していました。
もし、タバコを受け付けない体質であるという結果が出てしまったら、
タバコを吸う人たちに、どう思われるだろう?
友達の多くはタバコを吸うし、実家の家族も皆、喫煙者です。
そんな人たちに、なんて言えばいい?
どう言ったって、気まずくなるような気がしてなりません。
それなら、頭痛を我慢してでも黙ってるほうがいい。
そう、思っていました。

逆に、もし、タバコが原因ではなかったら?
タバコを吸う人に対する怒りや苦しみをどこに持っていけばいいのか、
戸惑い、自己欺瞞に陥ります。
恥ずかしくて、泣きたくなるでしょう。
そんな保身に走る気持ちもあります。

でも、

 「私、全然感じなかったよ?」

という彼女の一言は、ああ、そうなんだと、素直に思えました。

私は、病気なのかもしれない。
ちゃんと調べないと、命に関わるのかもしれない。
仕事を辞めた今なら、遠い病院にも行けます。
納得のいく専門の医療機関で、
きちんと診察してもらおうと、思い立ちました。

今日から、このことについての日記をつけていきます。

同じ悩みを抱える、多くの人の役に立ちますように。

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