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故郷は遠きにありて思うもの

野暮用があって、前に勤めていた事務所に顔を出してきた。
渋谷から東横線に乗り換えて、中目黒へ。

実に、1年ぶりだ。

でも、体はしっかり覚えていた。
いつもの車両、ホームで降りる位置、
階段から降りて改札へ行くときのいつものルート。
意識せずとも同じように歩いて、同じリズムで中目黒に着いた。
そのせいで、駅から事務所までの道が、とても切なかった。

ドアを開けて、「お疲れさまでーす」と一言発した瞬間に、
時間が全部戻った気がした。

いやなことも、辛いことも、我慢ならんこともたくさんあったけど、
やっぱりあそこは、私の“ホーム”だと思った。
いろんなことを教えてもらった し、
いろんな人に優しくしてもらったし、たくさん愛してもらった。
だから、私に出来ることはなんでもやろう、そしてもっとできるようになりたいと、
初めて、心底思えた職場でもあった。

もっといろんなことができたはずだった。
全部、途中のまま、私はあの事務所を辞めたのだ。

病気の問題もあるし、他にも諸事情があり、
戻ることは現実的に考えて、今はありえない。
それが申し訳なくもあり、正直、少し解放的でもあり。

大変なんです、あの事務所での仕事は。
戻るには、相応の覚悟がいる。
骨を埋める覚悟が。

その覚悟が、いつかできるその日まで。

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