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あけましてクラシック三昧

ゲンはオーディオ系の趣味を持つ人で、
スピーカーの音を調整するのに、オーケストラの曲が都合がいいらしく、
いろんなCDやDVDを持っている。
その中から、おすすめのがあるんだと、
付き合い始めた頃に見せてくれたLDがあり、
私はそれで、オーケストラが大好きになった。

1981年収録の、「ダニー・ケイとニューヨークフィルの夕べ」というLDである。

アメリカの名コメディアン、ダニー・ケイが、
楽譜も読めず指揮法も知らないのに、体で音楽を感じて思うがままに指揮を楽しみ、
ニューヨークフィルで素晴らしい演奏を収めたときの映像で、
大勢で音を出し、曲を作り上げていくのってなんて楽しそうなんだろうと、
音はもとより、彼らの姿に感動したのだ。

オーケストラの曲は、聴いたことなら誰でもあると思う。
でも、オーケストラは、間違いなく“観てなんぼ”だ。
演奏者たちは皆、一人残らず完璧なプロで、
そんな彼らが勢揃いするオーケストラは、
これ以上にないほどのエキスパート集団なわけだ。
それが優れた指揮者の元、一糸乱れずに音を奏でる様は、
最高に贅沢で、鳥肌が立つほどカッコイイ。
ダニー・ケイは、ユーモアと笑いでオーケストラへの敷居をなくし、
観る側の気負いや緊張を完全にほぐしながら演奏を楽しませてくれた。
ダニー・ケイも笑い、演奏者も笑い、コンマス自ら小芝居もする。
当然、観客は大笑いだ。
フィルの音楽監督であるズービン・メータも、満面の笑顔で拍手を贈る。
最高にハッピーなこのオーケストラで、
私は、ひとつひとつの音が体を満たしていく快感を、初めて知ったのだ。

LDを観ながら、いつも思っていた。
こういう、楽しいコンサートに行きたいな。
ダニー・ケイが生きていたなら、絶対に観に行くのにな。

そして、今年の元旦。
何気なくチャンネルを変えていたら、
BSで「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2007」の衛星中継があった。
大晦日にはモーツァルトをやっていたけど、
こっちの方が好きだな、と思いながら見続けていたら、
そのうち、観客が笑い始めた。
……演奏者がふざけてボケている。指揮者がそれにツッコミを入れている。
何、これ? ダニー・ケイのコンサートみたいだよ?
誰だ、この指揮者。

番組表をめくる。
指揮者はズービン・メータ、と書いてあった。

 「ズービン……ズービン!?

ダニー・ケイにニューヨークフィルを“貸した”あのズービン・メータ!?
急いでLDを引っ張り出して、ジャケットの写真と見比べる。
だいぶ年を取っていて貫禄が出ているけれど、
ああ、ズービンだよ。ズービンだね、ゲン!
めちゃめちゃ笑いながら指揮してるね!ヤッタネ!!ヽ(〃>ヮ<)人(>ω<〃)ノハイタッチ!!

なんて素敵。こんなに嬉しいことはない。
ズービンが目の前で、ノリノリのニコニコで指揮してるなんて。
ああっ! コントラバスが、楽器をクルリと回したー!!!
ズービンが、ズービンが、リアル“のだめ”をやりやがったー!!!
ちくしょー、なんでこれじゃなくて裏の「相棒」を録画してるんだ私はっ(TДT)ウエーン

そのとき、ゲンがパソコンの前で叫んだ。

 「3月に日本に来るよ!」

マージー(゜д゜)ーーでぇぇぇえ!?!?

しかも、なんと、サントリーホールです。
よみがえる「のだめ」最終回。

いろんな意味でミーハーなもんで、即買いしました。
B席、18,000円×2。
あと4,000円出せばS席だけど、その4,000円がデカい庶民の悲しさを、
ズービンはわかってくれるだろうか。
曲目は、シューベルトの交響曲第3番と、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」。
CD買って、予習しなくちゃ。すんごい楽しみ~。

ちなみに。
録画し損ねた「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2007」も、
6日(土)に再放送を発見っ。ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホウ♪
よかったら、皆さんも是非。

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コメント

いいねえ、メータ見るんだ。
二十数年前は、かなりイケメンだったんだよ。
ロスフィルとか、ローマ響でレコード出してた頃は。
今はインド人らしいターバンが似合いそうなおっさん顔(笑)だけどね。
あの頃の名盤は「惑星」だったねぇ。
おいらは「幻想交響曲」のLP持ってた気がするよ。
メータ指揮の「スターウォーズ」なんかも持ってたはずだけど。
メータってのは、ハキハキしてて良い演奏だとおいらは思っている。

ウイーンフィルって、ボスコフスキーが音楽監督だった時代は、バイオリン弾きながら指揮してたよ。
ボスコフスキーはバイオリン奏者でコンサートマスターだったからね。
あの名演はCD化もされてるんじゃないかな。
で、ニューイヤーのラストは必ず「ラデツキー行進曲」。
手拍子足拍子で会場全体が盛り上がるんよ。

そーいえばL・バーンスタインっていう小澤征爾の師匠は、踊る指揮者として有名だったよ。
さすが「ウエストサイド物語」の作曲者ならではでしょ。

それにしても、シューベルトの3番とマーラーの7番か。
いいね。
聞きやすいしね。
メータなら、なおさらだろうね。
おまけ(アンコール曲)も楽しみだねぇ。
ぜしとも、楽しんできてください。

投稿: さいさい@百鬼 | 2007.01.06 03:38

さいさいサン、相変わらず造詣が深いですねぇ!
いろんな指揮者がいるんですね。
バイオリンを弾きながらって、どうやるんだろう……。
それも見てみたいです。
そう。「メータ」なんですよね。
CDを「Z」のコーナーで探しても見つからんわけです。

そういえば、さいさいサンってズービンに似てるかも!

投稿: mech | 2007.01.06 18:08

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