« この1週間を覆った訃報 | トップページ | 完売御礼 »

一区切りついたッス

泣きながら家を飛び出して、自分から仕事に“カンヅメ”になり、
昨日、ようやく全部終わりました。

ただいま!!

ゲーム雑誌を作ってました。
もうちょい詳しく説明すると、ゲームの中に登場する架空のゲーム雑誌を
リアルで作ることになって、その編集と執筆をしてました。

週末に開催される某イベントの会場で、500部限定で販売されます。
イベントのテーマは「学園祭」で、この本はいわば「同人誌」なんだけど、
それにしては随分本格的なものを作ったねぇと、関係者は皆驚いています。

しょうがないじゃん。本物の作り方しか知らないもん……。

確かに、A5版、32ページのミニ本だけど、ものすごい密度の本になりました。
作業する時間しか取れなかったから、自分的には満足度80%の出来。
もっと考える時間があれば、もっと違うアプローチができたのにと、
悔しい部分も多々あるけれど、
周りのみんなが出来上がったものをとても喜んでくれたので、
ひとまず、よかったのかと、思います。

でも、正直に言えば、出来るからやっただけで、楽しくはありませんでした。
つまらなかったわけではないし、手も抜いてないけれど、
ただ目の前にある作業を、黙々とこなしていった感が強いです。
そして、入稿を終えて、下版した今、
一仕事終えた爽快感はまったくありません。

買ってくれる人のために作った気がしないからです。

「こんな本を作りたい」という、
身内の欲求を満たしただけで終わったんじゃないだろうか。
そんな思いが、頭から離れません。
それは、私が最も嫌う仕事のやり方です。
伝えたい情報を、さも本を買う人が知りたい情報であるかのように変換する。
書いてて、気持ち悪くてしょうがなかった。

「満足度80%の出来」は、身内に対しての達成率です。
お金を出して買ってくれる人への達成率は……、
買って読んだ人が決めることだけど、不安でしょうがない。
自分の中では、限りなく低い。

やりたい仕事と、求められる仕事は違う。
やりたいことと、できることも、同じではない。
できるからといって楽しいわけではないし、
楽しくても、仕事にした瞬間にそれはゆずれないポリシーに変わる。

涙の爆発で迎えた混乱は、ひとまず落ち着きました。
でも、思索はしばらく続きそうです。

そうそう。
家にも帰らず、連日連夜仕事をしていて、
ひとつだけ、心底よかったと思ったことがありました。

子供がいなくて、本当によかった。

子供がいたら、今回の仕事は絶対にできなかった。
 「家のことがあるので、そこまではできません」
なんて言わなければならない場所に立たされたら、
耐え難いストレスと悔しさで、いっそ死んだほうがマシだと思ったに違いない。
たとえ悩み苦しもうとも、やりたいと思う物事に向き合えてよかった。
向き合うことに諦めたり妥協したりしなくてもいい身軽な今を、マジで幸せだと思った。

やっぱり、仕事が好きなのかな。
どうなのかな……。

最後に。

いつもいつも私の味方になってくれて、
好きなようにさせてくれるゲンに心から感謝します。

それから、迷惑な顔ひとつ見せず、
真夜中のシャワーや布団を貸してくれた友達にも、心から感謝します。

|

« この1週間を覆った訃報 | トップページ | 完売御礼 »

仕事」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 一区切りついたッス:

« この1週間を覆った訃報 | トップページ | 完売御礼 »