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化学物質過敏性となって、5年目の今。

このブログのアクセス解析によると、
毎日のように「化学物質過敏性」で検索した結果、
誰かしらが訪れてくれている。

けれど、申し訳ないことに、この病気ネタはほとんど書いていないから、
せっかく来てくれた人には申し訳ないけれど、
何も得られずに終わっていることと思う。

2005年に北里研究所病院で軽度の化学物質過敏性であると診断されてから、
この病気をネタに日記を書き綴っていこうと思ったこともあった。

けれど、結局書くのは、やめた。

だって、病気の話なんて、しんどいことしかないんだもん。
ツライけど頑張ってマスみたいな日記にしか、ならないんだもん。

朝起きて、家を出ると同時に頭痛が始まり、
ふいに起こる軽いめまいや吐き気をやり過ごしながらフルタイムで働き、
激臭の満員電車に耐えながら帰宅し、
お風呂に入ってサッパリするまで頭痛が止まない毎日。
何々がつらい、どこどこがクサい、アタマにきた、大変だった、けどなんとか頑張った。
そんな日記は書いてても楽しくないし、読んでも面白くない。

同じ病気の人の共感は、少しは得られるかもしれない。
でも、そんな日記はもう、私が書かずとも十分世の中にあふれている。
私が書くもの以上に、詳しい情報で満ちている。
私は正直、自分の病気についてほとんど勉強していないので、
そんなふうに人の役に立つような日記は、残念ながら書けません。

かといって、誰かを勇気づけられるような、
「それでも前向きに頑張ってマース!」みたいな明るい日記も書けません。
基本、24時間具合が悪いに等しいから、
それをデフォルトとして過ごすのに精一杯で、
明るい振る舞いを付け足す余裕なんかない。
それに、そんな苦労やハンデは、世の中には病気以外にもいっぱいある。
前向きにやるなんて頑張りは、皆が当たり前にやってることで、
それを露ほども表に出さず、毎日を笑顔で過ごしている人なんて、五万といる。
だから、「頑張ってマス」話なんて何をいまさらで、書きようがない。

日用品はすべて無添加・無香料の非化学系のものを使い、
遮臭効果のあるマスクを常備し、体に何か違和感を感じたらすかさず装着。
ビタミンの摂取を欠かさず、毎日半身浴で汗をかいて解毒を心がける。
体調を崩す原因となるタバコや香水が漂う場所には近づかない。
もしくは、息を止めてやり過ごす。

日々、こんな感じです。
この5年間、初めて北里研究所病院の診察を受けたときに
先生に言われたことだけを実践しています。
あとは、多少の体調の崩れは、表に出さない。
どうしても体調の悪さを隠せないときは、仕事を休む。
シンプルなものです。
化学物質過敏性という仰々しい名前の病気であろうが、
軽度であることと、周囲の皆がいろいろ協力してくれるおかげで、
皆と変わらず、日々働き、週末は遊び、
喜怒哀楽が普通にある生活を送ることができています。

部屋を出ることができない重度の患者の方にしてみれば、
軽度の私なんか、健常者です。
羨ましがられることはあったって、励ましや救いになることなんて、
本当に、何も書けること、ないんです。

視力が悪いので、コンタクトしてます。
背が低いので、ヒールのある靴を履きます。
化学物質過敏性なんで、マスクしてます。
いつか治ればいいな。
それぐらいの気持ちで過ごしてます。

……でも、苛立つことはある。

化学臭さえなければ、無敵なのに。

不摂生な生活をして、やれ風邪をひいただの、
やれお腹を壊しただのと、しょっちゅうグズグズ言ってる人に比べれば、
ずっと健康だし、体も丈夫なのに! ってね。

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